最近は、やっと民生用のCDレコーダーが発売され、一般の人でもCD-Rが使えるようになりました。
このメディアは、基本的にはパソコン用と変わる物ではなく、著作権許諾のビットが立っているだけである。
だから、Audio用CD-Rメディアをパソコン用CD-Rドライブで使うのは何の問題も無い。
パソコン用のDATストリーマとDATテープの関係と似ている。
逆に、Audio CDレコーダーでは、パソコン用のCD-Rメディアは利用できない。
著作権許諾メディアを示すビットが立っていない為である。
逆に、パソコン用CD-RドライブでオーディオCDをAudio専用CD-RやCD-RWで記録すれば、著作権の問題をクリア出来るのだろうか?
興味津々であるが、この辺は解釈論になるので、難しいかも。
ただ、まだ専用メディアは高いので、そう言うことをする人は少ないかも知れないが。(国内メディアで500円前後。台湾メディアでは百円台に突入したという噂も聞いたけど…。)
最近では安いお店では結構安くなってきた。近所の店では、10枚パックなら既に二千円台に突入。
安心を買うので有れば安いかも知れない。
2000.08.28追記:
Audio用の場合、低速に振ってあるメディアがほとんどだそうです。
そりゃそうです。ほとんどが等倍。CDプレイヤーとペアで動作する物でせいぜい倍速。
この分野なら、フタロシアニン系メディアよりもシアニン系メディアの方が強いでしょう。
2000.10.22追記:
基本的にオーディオ用CD-R/RWは、PC用のCD-R/RWドライブで利用できるはずですが、マレに利用できないことも有るようです。
そもそも、オーディオ用CD-R/RWはコンシューマ向けCDレコーダで利用することが前提であり、PC用CD-R/RWドライブはデータ用CD-R/RWを利用することが前提であり、仕方がないかも知れませんが。
基本的には、PC用CD-R/RWドライブではデータ用CD-R/RWを利用する方が無難でしょう。
各メーカー毎に、採用する色素が違います。
一番ポピュラーなのが、シアニン系色素。太陽誘電、TDK、激安台湾メディアのほとんどなどがこのシアニン系色素を使っています。
シアニン系色素は、後述するフタロシアニン系色素と違い、耐光剤が必要です。
(光や温度に弱い=反応速度が速いと言う特徴にもなっており、使われる理由にもなる。世界初のCD-Rメディアもシアニン系であり、当初はシアニン系メディア以外では相性問題なども有った)
にも関わらず、色が薄いメディアが台湾製などで有りますが、耐久性等の面で問題有りです。
太陽誘電も最近色が薄くて心配な今日この頃^^;
次に、高級イメージのあるフタロシアニン。
三井化学が採用している事で有名。耐光剤が要らないので、非常に色が薄い。
他にリコーなどが採用している。耐候性に関しては、シアニン系メディアより上と言われている。
(三井化学は、メディアを出した頃は、100年間大丈夫と謳っていた。)
最近では、台湾メディアのほとんどが、フタロシアニン系メディアになっており、耐久性として見る場合、下手な国産メディアよりも上の場合が出てきている。
最後にアゾ系色素。唯一三菱化学が採用している色素。
耐候性等の面では非常に優れている。
三菱化学しか採用していないが、三菱化学のメディアは素性が良く、安定している。
個人的には、MADE IN JAPANでさえ有れば、TDKを買わずに三菱を使うようになっているとは思うのだが^^;
ちなみに、"系"と言っているだけ有って、同じ系列の色素を採用するメーカーでも、メーカーの違いで性格は異なるメディアになってくる。
当然、他社の特許などの問題も有るし、基本は同じでも各メーカーにより少しずつ違う特色がある。
2000/3/15
あるページの耐候性試験によると、
フタロシアニン>アゾ>シアニン
の順で概ね耐候性が優れているとのこと。
色々なメディアを紹介していますが、個人的に使っているのは、
Maxell CD-R74XL
TDK CD-R74S(タフネスコート)
の2つです。
まず、Maxellは、国産メディアとしては、抜群のコストパフォーマンスを図るとともに、安定したその再生性能が魅力。
自宅のシステムでは、太陽誘電メディアよりも再生性能が上。
これで、150円以下で、TDKのタフネスコートと同じレーベル面のメディアが売られていれば、Maxellオンリーになることは間違いが無い^^;
TDKの方は、なんと言ってもタフネスコートが魅力。
安心してレーベル面に物が書ける^^;
また、多くのCD-Rドライブメーカーで推奨メディアになっていることも魅力のひとつ。
価格もさほど高くは無い。
地方なら、Maxellや三菱などとさほど違う金額ではないので、どうせ買うならTDKを買うのが正解かもしれない。
ただ、数十枚、もしくは百枚単位で購入する場合、1枚数十円の違いといえど、大きな差になるので、厳しいものがある。
ということで、人にあげるものはMaxell CD-R74XL、自分で使うものはTDK CD-R74Sを使うことが多い。
ところで、最も使われている太陽誘電メディアであるが、価格が高いことが一番のネック。
TDKのタフネスコートより高いのだから、始末に終えない。
OEMモデルもそれほど安いものはない。フィリップスのOEMメディアもTDK並ではあるが、レーベル面の美しさなどを考えると、TDKの方が上である^^;
ゲームラボでの評価は、御三家が、三井化学、TDK、太陽誘電であった。
この辺での入手性を考えると、TDK、太陽誘電(SONY等のOEM含む)が一番良いのかな?
ただ、最近はTDKは、妙なケースに入っているのも増えてきて、う〜んって気がする。
太陽誘電とは相性が悪いので、個人的には好きじゃない。結構配布には最近使用しているけど。(まとめ買いしたけど、個人的にレーベルがSONYは好きじゃないので、配布用^^;)
個人的には、三井化学は使っていないが、使った感じで良いのは、
1.三菱化学 台湾製なのに焼きは安定しているし再生も安定。レーベルも良い。入手性も最近は良いので値段次第で良いかも知れません。
2.マクセル この前焼き中にドライブの電源を切ってしまった^^;(関係ないけど^^;) それ以外は問題は無いし、安いし。レーベル面はあまり好きじゃないけど。と言っても秋葉ではホワイトレーベルも安く、そちらを使用中
3.TDK TDKはトラブルは特になし。レーベル面も良い。だったが、プレイディアでオーディオCD-R再生不可能となったのでランクダウン。(マクセル、三菱、太陽誘電あたりはok)
追記(99/11/09):最近、2枚ほど失敗したがいずれも三菱化学。何が何だか分からないが、どうもマクセルの方が個人的には良い感じがしてきた…。
追記(00/03/24):
個人で、メディアエンポリアムのCD-Rメディア(フタロシアニン)を買って使ってみているが、素性的には悪くなさそう。
CMCと言うと、Mr.DATAであり、敬遠する人もいるかも知れないが、少なくとも10年持たないとダメだ!と言う物を使うのでもない限りは、問題ない気がする。
無論、使い初めてまた時間も短いので、何とも言えないが…。
この値段でこれだけ使えるメディアだと、マクセルの居所が無くなってしまうかも^^;
今のところは、メインが三菱。配布用のメディアエンポリアムと言う感じ。
追記(00/07/06):
最近は、メディアエンポリアムのメディアに対する個人的な信頼性が上がっているので、自分個人で使うメディアもメディアエンポリアムの物が増えている。
さらに、信頼性を求める場合でも、リコーOEMであるメモレックステレックスのメディアを使うようにしている。
音楽CDを焼く場合だけは三菱アゾメディアが余っているので、こちらを使っていますが…。
(三菱アゾメディアは、音は良いのですが相性問題などが若干激しい物で…)
追記(00/08/21):
最近は、メディアエンポリアムの@69でも高いと感じるようになるほど、メディアの価格低下が進んでいる。
個人的にもTEACのCD-ROMドライブを導入したので、価格の安い三菱メディアでも十分と言うこともある。
但し、三菱メディアよりもリード性能は高いので、メディアエンポリアムのメディアも捨てがたい。
また、マクセルのMQ(MasterQuality)シリーズのメディアをチェックした。
シアニン系では、最も耐候剤を使っているかも。非常に色が濃い。
しかしながら、どうも反射率はそれほど高くないようだ。
追記(00/08/24):
メディアエンポリアムのOEM元が変ったそうです。
今度はどこなんでしょう?調べてみます。
追記(00/08/28):
最近は、メインがフタロシアニンメディア。音楽に三菱アゾメディアと使い方がハッキリ分かれてきた。
アゾメディアは、一般的なJ-POPあたりの曲を聴くにはリコー、三井化学と言った国産フタロメディアより音が良い。
フタロもサントラなどの楽器メインの曲になると強い。
国内メーカーは、太陽誘電、マクセル、TDK、富士フィルムなどほとんどのメーカーがシアニン系メディアを製造しているが、これからの高速化も考えると厳しいのではないだろうか?
高速ドライブに対応していくほど対候剤が邪魔になってくるし、減らさざるを得ない。しかしそうすると、耐久性の面で問題が出てくる。
アゾメディアも、12倍速公式対応(非公式ながらかつての6倍速対応のCMCメディアでも問題なく12倍速で書き込めてしまうようだ)のSuperAZOになってからあまり評判が良くない。
台湾メディアは、急速にフタロシアニンに傾いている。
追記(00/08/29):
現在考えるオールマイティと言うのが、リコーメディア(含むメモレックステレックス)メディアでは無いだろうか?
信頼性等を考えても、ピカイチだと思う。
三井メディアも価格が下がってきていることを考えると悪くないが、性能的にリコーと大差ない割には高い。
太陽誘電などのシアニン系メディアは、高速化対応していく内にどんどん品質が劣るようになってきている気がする。
まぁ、元々あまり良いと言う気もしないのだが^^;
アゾメディアの三菱も、SuperAZOでミソを付けている。
CMC委託生産時のメディアは、音質も良く非常に気に入っており、在庫も抱え込んでいる位なのだが。
少なくとも、使ったメディアの中では最も音が良く感じる。
台湾メディアでは、よく使うメディアエンポリアムは非常に品質が高い。CMC版はMr.DATAブランドのような悪評を聞かない。それにここは、Webの掲示板で真摯にユーザーの声に耳を傾けてくれ、非常に好印象。最終ロットの頃になると国産でも生産管理で負けているメーカーがいくつも出るほど良いメディアと感じたのだが…
新しいメディアも使う限り、悪い印象はない。
アキバあたりで買える最安値メディアよりは高いが、送料や品質を考えたときにそれは無駄に高いわけではない事を実感させられる。
枚数を使う人には、良いメディアだと思う。
追記(00/10/03):
ここのところ、急激に国内メーカー品の海外生産が進んでいるようだ。
国内の大手としてあげられるメーカーでも、TDK、リコー、三井化学は海外生産が進んでいる。
残るは、太陽誘電と日立マクセル位か。
海外生産ともなれば、TDK、リコー、三井化学は購入する理由は薄れてしまうかも知れない。
メディアエンポリアムのメディアで十分だと感じているし…。(品質が高い分、価格も秋葉最安値の物に比べると高いが…。)
追記(00/10/16):
日記にも書いたネタですが、こちらにも記載します。
CD-R関係のニュースとしては聞き捨てならない話が、MPLの出張所から入ってきた。
なんと、AdaptecがAHA-2940シリーズの生産を完了したというのだ。
この"AHA-2940シリーズ"と言う言葉には、U2W、UW Pro等、AHA-2940の名を冠する全ての製品が含まれているようだ。
Adaptecによると、今後はAHA-29160(Ultra160 SCSI)シリーズを利用して欲しいとのこと。
(この件に関し、'00/10/16現在、AdaptecジャパンのWebサイトには何ら記載されていない)
CD-Rドライブ等の動作環境には決まって"Adaptec AHA-2940シリーズ"と記載されていた事から考えても、CD-R関係のニュースとしては、結構大きいネタではないかと思う。
AHA-2940シリーズは、流通在庫しか無いらしいので、今後のSCSIカードのデファクトスタンダードが何になっていくのか、注目していきたい。
追記(00/10/20):
DiscJugglerPROを少し使ってみたが、私の環境では、バックアップの際に必ずオーディオCDとしてTOCを作成しようとしてしまうようで、ゴミメディアを大量に作成してしまった(;_;)
酷すぎる…。
が、オーディオCDを三菱メディアにコピーしてみたが、音がいい感じ。
音楽吸い出しの補正機能のお陰か?
それはさておき、このページもリニューアルの検討中。
メディアの写真を入れて、メーカー毎に分けることを検討中。
そーいえば、昔のPIONEERメディアとか、金反射層の誘電OEM SONYメディアとか、このページを作っていたのに、なーんも考えずに消費しちゃったことがあったなぁ。
もったいなかったなぁ。さすがに三井東圧の頃のメディアが1枚だけ有ってもったいなくて開封も出来ないけど(笑)
追記(00/10/21):
う〜ん、やっぱりCD-RはCD-Rだな(笑)
でも、三菱化学メディアのCD-DA性能は高いな。
CD : CD-R(三菱化学)とCD-R(三菱化学) : CD-R(メディアエンポリアム)の比較をしてみると、前者(即ちプレスCDと三菱アゾメディア)の差の方が後者の差よりもずっと小さい。
相当レベルが高い。
まぁ、メディアエンポリアムさんでは、オーディオ用のメディアも開発されているから、そちらを利用して比較していないから何とも言えないが…。
音を記録する場合の性能の高さはピカイチだと思う。
個人的には、三井化学、リコーを軽く超えていると思うし。
(どっかに旧アゾメディアのMADE IN TAIWAN版でノーマルケース入りの在庫が安く売っていないかなぁ。不織布ケース入りはあるけど、あれはエンベロープの出来が悪くてレーベル面に妙な模様が付いちゃうんだよね。)
追記(00/10/31):
DJPROのアップデータを適用してみたけど、コピーしようとするとTOCをCD-DAで書き込もうとするのは直っていない。
環境が悪いのか?
追記(00/11/19):
あぅーっ…。変なメディアを買ったけど、SANYOドライブと相性悪すぎ…。
やっぱり、メディアの善し悪しは未だに大きな差が有るのかなぁ…。
他のメディアを使うと、メディアエンポリアムのコストパフォーマンス(品質の高さと価格の妥当さ)が目に付く。
けど、スピンドルって、普通スピンドルケースに入っていない?
単に心棒にビニールで閉じているだけってのは…。
追記(00/12/03):
気が付くと、CD-R58Sが売り飛ばされ、Plextorがラインナップされている今日この頃。
PX-R412Cは、CD-TEXTこそ使えないけど、Session at Onceが使えるので、及第点。
Session at Onceが使えれば、ジャケットイメージを後ろに記録したCDを簡単に作れるので、グー。
と言っても、B's Recorder GOLDではSession at Onceに対応していないのだが(^^;
(それだけでも、B'sは不合格なMPL採点であるが…。)
次は何を買おうか…。(笑)
ところで、メディアエンポリアムの音楽チューニングのメディアであるが、普通のフタロメディアとは全く違う方向の音を出す。
普通、フタロメディアの場合、解像度は高いが音に力強さが感じられないと言う音が多かった。特に三井メディアはその傾向が強い。解像度の面ではピカイチかも知れないが、音楽として見た場合、個人的には不合格であった。(ヴォーカル付きの場合と限定させてもらったときである。これがインストゥルメンタルと言うか、クラシックなどの場合は良い音を出す)
それが、フタロとは全く無縁の力強さを感じる。特に低域の音の力強さというのは、これまで聞いたCD-Rメディアからは聞いたことの無い別世界の物であった。
しかし、個人的な好みの音ではない。アゾメディアの中高域の澄んだ音の方が好みである。
多分、クラシックなどを聞けば元来フタロメディアの持つ解像度の高さと相まって良い音を出しそうな気がする。もしかするとちょっと聞く分には、元のCDよりもダイナミックレンジが広がって聞こえるかも知れない。(そこまでキチッと聴き比べしたわけではないが、とにかく低域の力強さは驚きのレベル)
個人的に言うと、この方向が本当に音が良いのか?と言う事を聞いてみたい。何か方向性を間違えているような気がする。もちろん、私の音楽観が間違っている可能性の方がよほど大きいのだが(^^;